技術セミナーにだけ、一生懸命な「美容室経営者」が多いのはなぜなのか?

独立を考えている方も読んでみて下さい。

「技術力」と「経営能力」

美容師の技術力に差はあるのか?

多くの美容師さんを見てきて思うことは、「技術力って何だろう?」という事です。

美容師さんにとって、技術力はあるに越したことはないです。「下手」より「上手」の方がお客さんも安心ですし、期待もしますから大切な事です。

自分の技術力を高める方法として、「技術セミナー」に参加する方も多いと思います。

すぐに、実践できる「技術セミナー」は好評です。それがトレンドに見合っていれば、さらにいいでしょう。

「美容師さん」には「技術力」が欠かせません。

しかし、10年前くらいでしょうか?技術がいいのは当たり前だ!という言葉をよく聞きました。

それを聞いた時、その通りだと思いました。技術力の差って測れませんから、良くて当たり前なんだという事でしょう。

そして、増えてきたセミナーが「接客(接遇)」でした。

要は、スタイリストの売上の差は、技術力だけではないという事だったのでしょう。

けっして、技術力が必要ないとは言いません。必要なのは、「その会社にとって、必要不可欠な技術力だけ」です。

美容室経営者の「経営能力」に差はあるのか?

これは、ありますよね。

数値化できるのが「経営」です。

別の記事にも書きましたが「目標」にあった「経営」ができれば、いいのです。

数値が何を表しているのか?

知りたいことを表す数値の出し方は?

これを知っているか、知らないかだけでも全く違います。能力差ができてしまいます。

経営者の仕事はお金の計算だけではありません

税理士さんにお任せできることは限られる

これは実体験ですが、以前、私がP/L(損益計算書)も見れないときに、一年に一回程度、税理士さんと面談し、説明を受けていました。

私は、税理士さんを「先生」と呼んで、よくわからない言葉に頷きながら、話を聞いていた記憶があります。

一年に一回程度ですから、P/Lも覚えません。

しかし、私が経営を学んだ時に「税理士」の仕事は、「納める税金を計算する人」だと知りました。

多くの場合、「節約」を求められるでしょう。ただ、それだけしてても経営はうまくいきません。

なぜなら、経営者の仕事って節約ばっかりではありませんよね。戦略を練ることや方向性を示すことが多いはずです。

企業の資産は「人・もの・金」といいます。お金は、一部でしかありません。

大切ではないとは言いませんが、多くの美容室経営者は「税理士」をコンサルタントと勘違いしています。

経営者はお金を何に使うのか、を決める人

美容室経営者にありがちなのが、「材料費を削る」ことに一生懸命な経営者です。

美容室の経営で「材料費」が占める割合は、10%程度と言われています。

美容室が繁盛すれば、材料費は増えますが、「比率」が変わるわけではありません。

売上が増えないなら、材料費は変わりません。どんどん減らしても、元々10%程度なので大して手元に残りません。

それよりも、目標に向けて何をするのか、こちらに目を向けましょう。

お金は使わないと返ってきません。

いつも値切るお客様があなたの美容室にいたとして、何か返したくなりますか?

経営の勉強をするなら、遅くても30代のうちに

「独立しても勉強しない」よりは「独立してから勉強」。それよりいいのは「独立したいなら勉強」

独立前にセミナーに参加した人は多いと思います。

しかし、セミナーに参加した人がすべてうまくいっているわけではありません。

美容室経営者は独立後、サロンワークに時間を費やす場合が多いでしょう。

あっという間に、二年三年と時間は過ぎます。

ここで大切なのは、忙しいと思っても「経営の勉強」を続けることです。

続けるには「目標」がいります。

これを無くすと、「美容師としての経験」で仕事をし始めます。

これでは、スタイリストと変わりません。「美容室経営者」を目指す方は

「サロン経営大楽」で学んでみて下さい。

技術セミナーに出なければならない「経営者」が多い

簡単に言えば、「美容室経営者」ではなく「美容室を営む美容師」だから、技術セミナーに行かなければならないんです。

目の前のお客様の施術がメインなので、新しい技術を得たくなります。

それが、望んだゴールならいいんです。

しかし、違うなら早く行動しましょう。

「美容室経営者」が考えることは技術を通して、スタイリストの労働環境を整え、顧客に満足していただける状況にすること。これだけです。

ここに、単価や集客、お金の知識が必要になるんです。